多くの企業での副業の解禁に伴い、Webライターを始めてみようと思う方が増えたように感じます。
初心者Webライターの場合、クラウドソーシングサイトでお仕事を探すケースが多いと思います。実際に私もWebライターとして初めてのお仕事はクラウドソーシングサイトからでした。
クラウドソーシングサイトでは、たくさんのWebライター向けのお仕事が募集されています。その中で自分に合ったお仕事を見つけることは大変です。適当に応募して、お仕事を始めてから、やっぱり無理だ、とは言えません。
そこで、今回の記事ではクラウドソーシングサイトでWebライターのお仕事を探す際に見るべきポイント、注意点、アドバイスなどをまとめます。
初心者Webライターがクラウドソーシングサイトで仕事を探す際に見るべきポイント
ランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシングサイトでは、たくさんのWebライターのお仕事が募集されています。
文字単価やジャンルなど、表面的な情報だけ見て適当に応募すると
あれ? こんな内容の案件だったの?
やばい、やることが多くて納期に間に合わない……
ということになりかねません。
お仕事を始めてから困らないように、依頼文で見るべきポイントについてまとめます。
基本情報の確認
最初に見るべき、基本情報からまとめていきます。基本情報は依頼文の詳細ページに飛ぶ前に一覧で表示されている際にも確認するかと思いますが、もう一度確認しましょう。
- 文字単価
- 文字数
- 記事数
- ジャンル
- ターゲット
- 納期
クライアントの中には、ライターの興味を惹くためにやや誇張気味な依頼タイトルをつけていることもあります。
「文字単価2.0円」と記載されていても、実際には初回のお仕事は1記事500円でお願いします、という記載のある依頼文も多くあります。
依頼文をよく見ないと想定よりも文字単価の低い仕事を受けることになるかもしれません。特に文字単価は一覧の掲示では、実際のものよりも高く記載されていることが珍しくないため注意しましょう。
やることの確認
お仕事によって、実際にライターがやる仕事の量は異なります。
よくある作業工程
- KW選定
- 構成
- 執筆
- 画像選定
- 入稿
全部お願いします!といった感じのお仕事の場合だと、上記の作業工程を全てやることになるでしょう。
よくある例としては
- 執筆のみ
- 構成、執筆
- KW選定、構成、執筆、画像選定
- 構成、執筆、画像選定
- 構成、執筆、画像選定、入稿
- KW選定、構成、執筆、画像選定、入稿
クライアントによって依頼する内容は異なります。ブログの代行などではKW選定から入稿まで全部、というお仕事もあります。
どの作業までがお仕事の範囲なのかは、仕事にかかる時間・労力を決める大事な要因なので、しっかりと確認しておきましょう。
仕事の流れを確認
クライアントによって仕事の進め方は違います。依頼文に仕事の流れが書いてあるはずなので、必ず確認しましょう。大切な情報なので、書いていない場合は提案文を送る際に質問してください。
例えばこんなお仕事があるとします。
文字単価:1円
文字数:2000字以上
ジャンル:節約
納期:1週間
やること:KW選定、構成、執筆、画像選定
このようなお仕事があると仮定します。
仕事の流れとして、想定されるものは
KW選定 → クライアントのチェック → 構成の作成 → チェック → 執筆・画像選定 → チェック・納品
完成した記事と画像を提出、必要があれば修正・再提出
クライアントによって仕事の流れは異なります。
チェックが多いと面倒なイメージを持つかもしれませんが、都度チェックが入ると大きな修正が起こりにくい、というメリットもあります。クライアントとどのタイミングで、どのような連絡を取る必要があるか、これを事前に理解しておくことで、どのくらい時間のかかる仕事なのかが予想しやすいです。
連絡がスムーズにいけばいいですが、お互い忙しいと連絡を取るのに時間がかかってしまい、その間仕事が進まないことも予想されます。
仕事の内容も大切ですが、仕事にかかる時間を予測することも大切なため、仕事の流れは事前に必ず確認しておきましょう。
提案文に書くべき内容を確認
提案文に書いて欲しいことを依頼文に記載しているクライアントもいます。指定された情報が抜けいていると、採用率は格段に落ちます。
なので、クライアントが提案文に求める情報はしっかりと把握して、提案文に反映させましょう。
その他、確認しておくべきこと
これまでに挙げた内容以外に確認しておくべきことを簡単にまとめます。
連絡手段
- クラウドソーシングサイト内のメッセージ機能
- Chatwork
- Skype
- zoom
どれかを使用するケースが多い印象です。外部アプリを利用する方が連絡はスムーズに行えます。特に記載が無い場合は基本的にサイト内のメッセージ機能を利用する形ですが、後から外部サイトでの連絡を要求されるケースもあります。
マニュアル
マニュアルの内容はよく確認しましょう。理解しないで執筆すると、クライアントからの修正依頼で大変な思いをするはずです。
マニュアルが無いお仕事もあるかと思います。その際は念のため、執筆の際のルールやマニュアルはありませんか? と質問することをおすすめします。事前に知っていれば防げる修正依頼もあるはずなので。
掲載サイトのURL
実際に掲載されている記事を見ることで、クライアントの求めている記事のイメージがしやすくなります。
クライアントのニーズを理解する上で大切な情報になるので、できればお仕事に取り掛かる前に掲載されている記事を読んでみましょう。
初心者Webライターがクラウドソーシングサイトで仕事を探す際のアドバイス
クラウドソーシングサイトでお仕事を探す際に意識した方がいいことをまとめます。
最初のうちはとにかく応募することも大切ですが、仕事内容を精査することも大切です。
見るべきポイントと合わせて、仕事を探す際の参考にしてください。
依頼文から仕事にかかる時間を想定する
基本的に、Webライターのお仕事には納期があります。当然ですが、納期までにお仕事を完了させなくてはなりません。
そこで、文字数やKW、作業工程からある程度仕事の完了までにかかる時間を予測することが大切になります。納期が厳しいと思ったら、延ばしてくれるよう交渉するか、別のお仕事を探しましょう。
仮に執筆のみのお仕事と仮定して、ライターが実際にやることを想定します。
- リサーチ
- 執筆
- 修正
おそらく、この3工程が必要と想定できます。納期近くで記事を提出して修正依頼を受けると、納期に間に合わない可能性もあります。なので修正が1、2回ほどあると想定して時間管理しましょう。
特に副業でWebライターをする方だと、時間を抽出するのが大変です。事前に仕事にかかる時間を想定し、無理のない計画を立てましょう。
連絡が取れる時間帯を聞いておく
お仕事中に質問や相談などで、クライアントと連絡を取りたいケースが出てくるかと思います。
その際に、事前に連絡が取れる時間帯を把握していると便利です。この時間帯なら返信が期待できる、この時間帯に連絡しても問題ない、とわかっていると連絡しやすいですよね。
副業Webライターの方だと、平日は朝や夕方以降が主な作業時間になるかと思います。基本的に、日中は連絡が取れると思いますが、何時から連絡が取れる、何時まで連絡が取れる、はクライアントによって異なります。
社会人の方だと、夜に連絡するのは失礼に当たるのでは、と遠慮してしまうこともあるでしょう。事前に9時までは対応しますよ、などと連絡を受けている場合ならば、夜に連絡を送るハードルが下がりますよね。
お仕事をスムーズに進めるために、連絡の取れる時間帯を聞いておきましょう。
不明点は質問しよう
依頼文を見て、お仕事をするにあたり不明点があれば遠慮なく質問しましょう。
質問をすることで、疑問点が解決し、お仕事がスムーズに進むだけではなく、真剣さも伝わります。
依頼文がわかりにくいお仕事は避ける
つまりどんな記事を書いて欲しいの? ライターにどうして欲しいの?
と思わず言いたくなるような、わかりにくい依頼文がたまにあります。
そういう依頼文のお仕事はあまりおすすめできません。クライアントが説明下手なのか、適当なのかは判断つきませんが、お仕事を完了させるまでに時間がかかりそうです。
質問したのに全然連絡が返ってこない、連絡は返ってきたけど質問の答えになっていない、など苦労するかもしれません。
文字単価は良くても、時間がかかりすぎてしまう可能性があるので、依頼文がわかりにくいと思ったらそのお仕事は避けた方が無難です。あなたにとってすごく魅力的なお仕事に見えたのなら、提案と同時にお仕事に関する疑問点を質問して対応を伺うこともアリだと思います。
単価が低すぎるお仕事は避ける
クラウドソーシングサイトでお仕事を探していると、文字単価0.1円で1万文字や文字単価0.1円以下のお仕事を見ることがあります。
いくら始めたてで実績がなく提案が通らないからといっても、そのような文字単価が低すぎるお仕事は避けた方が無難です。
個人的には時間の無駄だと思いますし、Webライターって稼げないからやめよう、ってなる要因になりかねません。
「初心者向け」「ライティングスキルを身につけながら稼ぎませんか?」などといった感じの依頼文がよくありますが、注意してください。
10記事、20記事の依頼のお仕事で報酬は全て終わったらまとめて、なんてケースもあるようです。全て終わらせたらある程度の金額になるかもしれませんが、別の文字単価0.5~1円のお仕事数件と稼げる金額は同じくらいです。
積極的に自分を安売りする必要はないので、文字単価が低すぎるお仕事を見つけても提案しないようにしてください。検索時に文字単価や記事単価の下限を設定できるサイトが多いので、あらかじめ低単価なものは除外することをおすすめします。
クライアントの評価を見る
応募前に、クライアントの評価を見ることをおすすめします。過去にそのクライアントとお仕事をしたライターからの評価が見れるので、とても参考になります。
多くのライターはお仕事をしてみて特に不満を感じない場合、「評価5」をつける傾向があります。そのため、基本的に優良なクライアントの評価は5かそれに近い数字になっています。
そのような背景を考えると、評価の低いクライアントには何か問題があるのではないか、と事前に想像できますね。ライターの1人と揉めただけで、多くのライターとは上手くやっているケースもあるかと思いますが、低評価が多いクライアントを見るとちょっと勘繰ってしまいます。評価にはコメントをつけられるので、コメントまでしっかりと読んだ上で判断するといいと思います。
また、「プロジェクト完了率」「発注率」などの数字もチェックすることをおすすめします。これらの数字は、契約後に途中終了せずお仕事が完了した割合を示すものです。
ライター側に問題があって契約を途中終了するケースもあるので、100%を求めるのは厳しいですが、他のクライアントと比較して低くない数字が出ているクライアントの方がトラブルなくお仕事できる可能性が高そうです。
お仕事を応募する前に、クライアントの情報も確認することをおすすめします。
まとめ:クラウドソーシングサイトで仕事を探す際は依頼文の情報をしっかりと把握しよう!
クラウドソーシングサイトでお仕事を探す際には、依頼文の内容をしっかりと把握することが大切です。クライアントの要求を理解するためにも必要ですが、ライターが気持ちよく仕事をするためにも必要です。
Webライターは最初どんどん提案しろ、と言われることが多く、実際どんどん提案すべきだとは思います。しかし、依頼文をしっかりと理解せずに手当たり次第に提案しろ、という意味ではないです。
自分にできるお仕事を依頼文から見極めて、どんどん提案して、Webライターで稼げるようになりましょう!
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