現代社会では、さまざまなお店やサービスでポイントが導入されています。
ポイントは商品と交換したり、お会計時に1ポイント=1円で利用できたりすることから「ポイント=お金」と捉えることができそうです。
では、世の中にある全てのポイントについて「ポイント=お金」と捉えてもいいのでしょうか。
本記事では、ポイ活初心者の方向けに、ポイントとの付き合い方の一例を紹介します。
私自身、生活を豊かにするため、ポイ活を行なっています。個人的には世の中にある全てのポイントを意識して貯めようとすることは、手間や労力まで考えるとやり過ぎだと考えています。
本記事の要点
- 一部のポイントは「ポイント=お金」が成り立つ
- 積極的に貯めるポイントとそうでないポイントの区別をつける
お金の役割
「ポイント=お金」について考える前に、お金とは何か、を改めて整理します。
お金の役割
- 尺度
- 交換
- 保存
この3つがお金の役割と言われています。
お金の役割について簡単に理解し、ポイントがお金として成立し得るか判断するための材料にしてください。
価値を計る尺度
お金は、モノやサービスの価値を判断するための基準となっています。
スーパーに売っている商品を例に考えます。
りんご1個とみかん1個、どちらの価値が高いかどうか考える際、皆さんは値段を見ますよね?
1個あたりのそれぞれの値段が
りんご:100円
みかん:20円
とすると、値段を基準に考えた際はりんごの方が価値が高いことになります。
お金という尺度があることによって、お金を基準に考えた際はみんなにとって1個あたりの価値が「りんご > みかん」であると言えます。
このように、お金はモノやサービスの価値を計る尺度としての役割があります。
交換ツール
お金にはモノやサービスと交換するツールとしての役割もあります。
お店で100円のりんごを購入する際の取引を例として考えます。
お客さんは100玉をお店に渡して、100円のりんごを手に入れます。
お店は100円のりんごをお客さんに渡して、100玉を手に入れます。
要するに、お互いが100円の価値があると思っているものを交換している、と言えますね。
先ほど、お金がモノやサービスの価値を判断するための基準となっている、と解説しました。
そのため、お金がモノやサービスを購入(交換)するための役割としても機能します。
価値の保存
最後に、お金には価値を保存する役割もあります。
例えば、100円のりんごが手元にあるとします。このりんごは時間が経つと腐ってしまいますね。そうなると、りんごの価値は100円よりも下がってしまいます。
手元にある100円のりんごと100円玉を交換したとします。100円玉はりんごとは違って、腐って下がることはないです(インフレやデフレによる貨幣価値の上下は考えないこととする)。
りんごが1ヶ月後に腐ると仮定すると
1ヶ月後に保有している価値
りんごをそのまま保有していた場合:0円
100円玉と交換した場合:100円
となりますね。
そのため、お金には価値を保存する役割があると言えます。
ポイントとは
お金の次はポイントについて考えていきます。
今回は、ポイントサイトなどで貯めるポイントではなく、お買い物時やサービス利用時に貯まる企業ポイント(以下ポイントと呼ぶ)について考えていきます。
企業がポイントカードなどを含むポイントサービスを導入する目的
- 販売促進
- 顧客の囲い込み
などが挙げられます。
例えば
期間限定! 今ならこの商品を購入すると10%ポイント還元!
のような広告を見ると、お得だからとついお買い物してしまいませんか?
また、獲得したポイントが消滅するのはもったいないからと、もう一度同じお店を利用しませんか?
その際に、再びポイントが貯まると、もったいないから使わなきゃ、とまた同じお店を利用しませんか?
このように、お店にとってメリットがあるからポイントは発行されています。
もちろん、私達にとってもメリットはあります。
多くのお店で、獲得したポイントはお会計時に「1ポイント=1円」で利用できたり「20ポイントで300円引き」などの現金値引きに対応していたりしますよね。
つまり、ポイントを上手に利用すると、現金の節約になります。
「ポイント=お金」と言える?
結論から言うと
一部のポイントについては
「ポイント=お金」が成り立ちます。
まず「ポイント=お金」が成り立つ理由は
ポイントの運営会社によって利率は異なりますが、1ポイント=1円などで決済に利用できるからです。
ポイントはお金の役割の1つ、交換の機能を有していると言えます。
厳密に言うと「ポイント=お金」と完全に言い切ることはできませんが
多くの場所で決済手段として使えるポイントに関しては
「ポイント=お金」が成立していると言えそうです。
楽天ポイントやdポイントなどはさまざまな場所で決済手段として利用できるため、人によってはお金と同等の扱いができるかと思います。
次に「一部の」と限定している点についてです。
企業が発行するポイントの多くはそのお店、もしくはグループ企業内までしか決済手段として機能しないことが多いです。
多くのポイントには有効期限があり、一般的に1年後にはポイントが消滅します。
この点がお金とは大きく異なります。
逆に考えると、ポイントが消滅する心配が少なければ「ポイント=お金」として利用しやすいですね。
ポイントが消滅するからなんとかして使わないと、と利用者に無理させるのは決済手段として使い勝手が悪いです。
「ポイント=お金」を考える上で大切な点
- ポイントがお金のようにいつでもどこでも決済手段として利用できるかどうか
- ポイントの消滅を気にしなくていい
利用できる機会が限定され過ぎているポイントは利便性が欠けているためお金と同等に扱うことには無理があります。
また、全国どこでも利用できなくても、月に何度も通うお店のポイントであれば、そのお店でしか使えなくても、お金と同等の扱いができます。ポイントの消滅を気にしなくていいですからね。
そのため
一部のポイントについては
「ポイント=お金」が成立すると考えられます。
そして「ポイント=お金」が成立するポイントは人によって異なります。
例えば、私の場合だと
楽天ポイントがお金と同等の価値があります。
楽天のサービスをよく利用するため、楽天ポイントをお金のように利用できる機会が多く、ポイントの利用期限に困ることがほぼないためです。
まずは、自分にとって「ポイント=お金」が成立するポイントがどれか確認してください。
まとめ:「ポイント=お金」が成り立つポイントは積極的に利用しよう
世の中にあるポイントの一部はお金と同等の扱いができます。
ポイントを使ってお買い物ができる点から、ポイントは交換ツールとしての役割は果たせます。
人によって、どのようなポイントを日常的に利用しているかは異なるため
自分にとって「ポイント=お金」となり得るポイントについて整理しておきましょう。
「ポイント=お金」と捉えられるようなポイントは積極的に利用し
そうでないポイントとは距離を置くことも大切です。
たくさんのポイントを同時に管理することは大変ですし
無理が生じて結果的に損しながらポイ活を続けている
なんてことになりかねません。
ポイ活はあくまでも生活を豊かにするための手段です。ポイントと上手に付き合って、少しずつ生活を豊かにしていきましょう。
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