ChatGPTがリリースされてから、結構な時間が経過しました。
Webライターとして活動をしている人、これから始めようと考えている人の中には
という不安を抱えているのではないでしょうか。
私もWebライターなので、同じ不安を抱えています。
この記事では、そんな悩みに対する答えを、ChatGPTの深い理解とWebライターとしての経験から導き出します。
結論から言うと
現時点ではWebライターの仕事はなくならない！
と考えています。
この記事は2023年5月に執筆しています。
iOSのChatGPTのアプリがリリースされた時期です。
ChatGPTとWebライターの世界
ChatGPTとは何か？
まず最初に、ChatGPTについて簡単に解説します。
ChatGPTとは？
人間のように対話できるAI（人工知能）
ChatGPTはインターネット上にある膨大な情報を学習し、その学習内容をもとに回答を生成しています。
使い方のイメージとしては
友人でLINEでやり取りをするときのようにChatGPTに文章を送ると、AIが自動で返信してくれる
といった感じです。
ChatGPTでできること
・質問応答
・文章の作成（要約・添削・校正なども含む）
・言語の翻訳
・プログラミング・コードの作成
・関数の作成
このように、ChatGPTはさまざまなことができます。
個人的なお気に入りは「レシピの提案」と「相談」です。
ChatGPTに「夕飯のメニュー考えて〜」とか「〇〇で迷ってるんだけど、どうしたらいいと思う？」など、質問すると、AIが人間のように回答してくれます。
結構便利だなと思うので、よかったら無料版で試してみてください。
ChatGPTのライティング能力とその進化
ChatGPTのライティング能力は非常に高く、その進化は驚異的です。
その理由として、大量のテキストデータを学習し、それに基づいて新しい文章を生成する能力を持っているからです。
有料版のChatGPT4は、アメリカの司法試験で上位10%に入る成績を残すほど、非常に優れた文章生成AIとなっています。
とはいえ、専門的な分野だったり、細かい情報になると、間違った情報を回答する場合もあるので、事実確認が必要です。
今はまだ正確性に欠ける部分がありますが、将来的には正確性が向上すると考えると正直恐ろしく感じます。
Webライターの仕事が全てなくなる、ということはないと思いますが、多くが無くなってしまうのでは？とは思います。
WebライターとChatGPTの違い
WebライターとChatGPTの違いは、その文章作成の過程と思考の質にあります。
Webライターは独自の視点と経験を文章に反映することができます。
例えば、自分の経験や感情をもとに、読者に対して説得力のある文章を作成することが可能です。
一方、ChatGPTは学習したデータに基づいて文章を生成しますが、感情や独自の経験を反映することはできません。
まとめるとWebライターとChatGPT、それぞれの強みは以下のように考えられます。
Webライター：人間の視点と経験を文章化する能力
ChatGPT：AIの大量データを処理して文章化する能力
ChatGPTのWebライターへの潜在的脅威
ChatGPTによるライティングの自動化とその影響
ChatGPTによるライティングの自動化は、Webライターに大きな影響を与えると言わざるを得ません。
その理由は、ChatGPTが多種多様なテーマについて、あらゆるスタイルの文章を生成できるからです。
具体的には、学術論文や物語、対話など、ChatGPTは人間と見分けがつかないような文章を生成できます。
そのため、ChatGPTによるライティングの自動化によって、Webライターが不要になってしまう可能性が十分に考えられます。
とはいえ、クラウドソーシングサイトを覗くと、AIライティングを禁止している案件が多数見られるため、人間のWebライターが全てChatGPTに取って代わるのはまたしばらく先かな、と私は思っています。
ChatGPTが人間のライターを超越するか？
ChatGPTが人間のライターを超越するかという問いに対する答えは
「部分的にはそうだが、全てではない」
となります。
なぜなら、ChatGPTは一貫性や複雑なニュアンスを理解することに苦労するからです。
例えば、長い記事や物語では、一貫したトーンや視点を保つことが難しいとされています。
また、ChatGPTは新たな情報を作り出すことはできず、学習した既存の情報を元に文章を生成します。
現在（2023年5月）、ChatGPTは2021年9月までの情報しか学習できていないため、最新の情報は正確に出力できません。
加えて、専門性の高い分野や細部にわたる質問など、正確な情報が得られないケースが多いです。
例としてポケモンのゲームの2作目「ポケットモンスター・金銀」について質問してみました。
3つ質問してみましたので、それぞれご覧ください。
質問1：「ポケットモンスター・金銀」って知ってる？
質問2：新しく追加されたタイプを教えて
質問3：3番目のジムリーダーについて詳しく教えて
どれもGoogleで検索すると、簡単に得られる情報となっているはずです。
質問1は特別変な回答ではありませんね。
ただ、質問2の回答からは正確性が欠けていると言わざるを得ません。
ポケットモンスター・金銀から実際に追加されたタイプは「あく」と「はがね」の2種類で、「あく」と「はがね」の説明に関しても疑問点があります。
もっとひどい回答が質問3です。
3番目のジムリーダーについて、正解はこちらです。
名前：アカネ
ポケモン
・ピッピ Lv18
使用技：アンコール/おうふくビンタ/ゆびをふる/ものまね
・ミルタンク Lv20
使用技：ふみつけ/ミルクのみ/ころがる/メロメロ
町：コガネシティ
改めてChatGPTの回答を見ると、全然違った回答をしていることがわかります。
これらを踏まえると、ChatGPTが人間のライターを部分的に超越しているが、全てではないと結論づけることができます。
Webライターが直面する新たな挑戦
現時点ではChatGPTがWebライターの完全上位互換になることはない、と考えられます。
とはいえ、AIの成長の仕方次第では、執筆する内容によってはWebライターが不要になってしまう可能性が考えられます。
例えば、単純に情報をまとめるだけの記事であれば、ChatGPTを使用した方が早く正確な文章を執筆できるかもしれません。
インターネットにある情報を集めるだけで足りる記事であれば、十分に考えられる未来です。
となると、Webライター、人間に求められるのは「新たな視点や情報の提供」と考えられます。
ChatGPTはすでに存在する情報をもとに文章を生成しますが、新たな視点や新たな情報を提供することは得意ではありません。
そのため、WebライターはChatGPTの苦手分野である「自身の視点や情報を独自に提供する能力」を強化する必要があると言えます。
ChatGPTを脅威から味方に変えるための戦略
WebライターがChatGPTを活用する具体的な方法
Webライターにとって、ChatGPTは仕事を奪う敵と考えがちですが、有効活用する方法もあります。
以下に、私が実際に使っているChatGPTの活用法を挙げます。
- キーワード選定
- 構成の作成
- 初稿作成
- 文章校正
- ディスクリプションの作成
- 画像のアイディア出し
ChatGPTの使い方を簡単にまとめると
1.ChatGPTを使って記事を作成
2.事実確認・加筆・微調整
といったイメージです。
ChatGPTが広範囲なテーマに対応し、一定の質の文章を自動生成できるため、このやり方が成立します。
とはいえ、間違った情報を提示することが結構あるので、人による編集や微調整が絶対に必要です。
また、私自身の経験や感情の追記もしています。
数ヶ月ではありますが、ChatGPTを使ってきた私からすると、WebライターにとってChatGPTはそこそこ使える助手、くらいの認識です。
ChatGPTに全てを任せると間違った情報を出力したままになってしまうこともあるので、信用を失う危険性があります。
大切なことなので繰り返しますが
ChatGPTを使用する際は、絶対に、自分の目で情報が正しいかどうかを確認しましょう！
正しく使用できれば、作業効率を大幅に向上させることができます！
ChatGPTと共存するためにWebライターが必要とされるスキル
WebライターがChatGPTと共存するために必要とされるスキルは
創造力と批判的思考
ChatGPTは既存の情報を元に文章を生成しますが、新たな視点や意見、解釈を生み出すことはあまり得意ではありません。
そのため、Webライターが自身の視点や意見を文章に盛り込み、読者に新たな価値を提供することが重要となります。
さらに、ChatGPTの生成した文章に対する批判的思考も求められます。
ChatGPTの回答は常に正しいわけではないため、それを適切に評価し、必要な修正を加える能力が必要です。
ChatGPTをうまく活用するためのヒントと注意点
ChatGPTをうまく活用するためのヒントと注意点は次の2点です。
ChatGPTをうまく活用する方法
1.明確な指示を与える
2.回答に対する適切な評価
ChatGPTは具体的で明確な指示があると求める結果に近い文章を生成します。
そのため、具体的なテーマや視点、スタイルを指定することが有効です。
一方、ChatGPTの出力が常に完璧であるわけではないため、その結果に対する適切な評価が重要となります。
ChatGPTはあくまで学習した情報を元に文章を生成するため、新しい情報や個々の文脈に対する理解は限定的です。
そのため、Webライター自身が出力結果を評価し、必要な修正を行うことが重要となります。
Webライターの未来を描く
ChatGPTとの協業で生まれる新たな可能性
ChatGPTとの協業により、Webライターは作業効率を上げるだけでなく、新たな表現方法や視点に触れる可能性が生まれます。
ChatGPTは、巨大なデータベースから学習をしていますので、Webライターが思いつかなかった表現や視点の提供が可能です。
例えば、この見出しの文章短くなっちゃったな〜、と思ったとき、ChatGPTに
「もっと具体的に書いて」
「数字や具体例を交えて解説して」
などとお願いすると、何かしらの返答が来ます。
もちろん、全ての回答が正しいわけではないため、人による確認は必須です。
Webライターが進化し続けるための方法
Webライターが進化し続けるための方法として、最も重要なのは学び続ける姿勢です。
テクノロジーは日々進化し、その中でChatGPTのようなAIもその能力が進化しています。
しかし、それらの技術をうまく活用し、自身のスキルを高めるためには、新たな知識を常に学び、それを活用する能力が必要となります。
例えば、最新のAIについて学ぶと、ChatGPTに限らずさまざまな便利なツールを活用することができ、仕事の幅が広がるでしょう。
AIとWebライターの共存についての考察
AIとWebライターの共存について考えると、私たちは互いに補完し合う関係になると言えます。
ChatGPTは、大量の情報を処理し、一定の質の文章を高速に生成することができます。
一方でWebライターは、自身の感情や経験を文章に込めることができ、読者に深い共感を呼び起こすことが可能です。
そのため、両者がそれぞれの強みを活かし、互いに協力することで、より高品質なコンテンツを生み出すことが可能となるのではないでしょうか。
WebライターとChatGPTの共存戦略
ChatGPTの潜在的な影響の再評価
ChatGPTの潜在的な影響について再評価すると、Webライターにとっては競争相手ではなく、協力者として見るべきだと思います。
その理由は、ChatGPTが提供できるものとWebライターが持っているスキルは補完的だからです。
具体的には、ChatGPTは高速に文章を作成できますが、人間の感情や洞察力、独自の視点をもたらすことはできません。
これらはWebライターが持つ独自の強みです。
そのため、ChatGPTはWebライターのスキルを補うツールとして見ることができます。
とはいえ、今後のAI技術の発展次第ではそうとは言えなくなるかもしれません。
あくまで、現時点ではChatGPTとWebライターは補完し合える関係と言えるだけです。
ChatGPTと共存するための具体的な行動計画
ChatGPTと共存するための具体的な行動計画としては、まずはChatGPTの機能を理解し、自身の作業にどのように取り入れるかを考えることが大切です。
具体的には、日々のライティング作業の中で、どの部分をChatGPTに任せ、どの部分を自分自身が行うべきかを見極めます。
私で言えば、書きたい記事について一通りChatGPTに記事を執筆してもらい、完成した記事に私が手を加える、といった形です。
まとめ
本記事ではChatGPTがWebライターに与える影響と、その対策について考えていきました。
ChatGPTはライティングの自動化を実現し、その能力は日々進化しています。
Webライターにとって一部脅威をもたらしますが、同時に新たな機会も生み出しています。
本記事ではWebライターがChatGPTを活用するための具体的な方法、そして必要とされるスキルを紹介し、ChatGPTをうまく活用するためのヒントも提供しました。
あくまで私の考えでしかありませんので、参考程度にとどめていただき、ご自身でもChatGPTを含むAIツールを使用してみてください！
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